「第二新卒」という言葉をご存知でしょうか?
新卒で入社して、2、3年で仕事を辞めてしまい、転職をすること、また仕事を変える人のことを「第二新卒」というのだそうです。
この第二新卒の人が、年々増えているといわれています。
なぜ第二新卒が増えるのか?
この理由のひとつとして、学生時代に明確な「やりたいこと」、「将来のビジョン」みたいなものを決めることができないので、ただ「就職できればどこでもいいや」という気持ちで適当な会社に就職してしまい、いざ仕事が始まってから、「これは自分のやりたいいことと違う」ということになってしまう人がとても多いのだそうです。
そのほか、ネームバリューだけで安心して就職してしまい、実際に働き始めてみたら、それは自分のやりたいことではなかった、というケースや、それまでは自分がやりたいことというのがよくわからなかったけれど、社会人経験をすることで、自分の今後の方向性が見えてきた、というケースもあるようです。
最近は、大学を卒業してもやりたことがわからないので、就職はしないでアルバイトをしている人もたくさんいらっしゃいますので、こうした第二新卒が増えるのもうなずけます。
しかし、第二新卒の中には、ただ「この会社は自分に合わない」というだけで、また適当な会社を見つけて転職してしまう人も多いので、2回目の転職で運命の企業に出会えるという人は、かなりまれであると思われます。
加えて、最近は不景気のあおりを受けて、企業がブラック化しているところも多いため、自分の思うような企業をみつけて就職する、ということ自体がかなり難しくなってきています。
第二新卒の転職
第二新卒での転職に成功する人には、「自分の道を早い段階で見つけることができた人」、「高学歴である人」などが多いようです。
自分の道というのは、本来であれば大学卒業までに定めておかなければならないのですが、それでも第二新卒の段階で見つけることができれば、それは恵まれたことなのかもしれません。
実際に、どの仕事をしてもしっくりこなくて、何度も転職を繰り返している人も大勢います。
そして、「高学歴である」ことは、やはり新卒であれ、第二新卒であれ、就職には有利なようです。
また、高学歴の人は勉強家でもあるので、目標が定まれば、そこに向けての努力は惜しまないという人が多く、それを企業側もきちんと見ているのかもしれません。
第二新卒で転職を検討されている方は、同じことを繰り返さないために、まず自分が生涯を通してやりたいと思う仕事はなんなのか、ということをしっかりと考える必要があります。
これは仕事を変えたいと考えている人全般にいえることですが、同じことを何度も繰り返さないためには、まず将来に向けた目標をしっかりと立てることが大切です。