誤用しがちな敬語に注意

普段使わないからこそ出てしまう

転職活動で面接をするチャンスを掴むことができれば、もう少しで採用の夢を実現できます。
最後の砦となるのが面接ですが、緊張のあまりに言葉使いがあまりにも不自然になってしまい、イメージダウンに繋がって失敗するケースも珍しくありません。
せっかく掴んだチャンスを無駄にしないためにも、正しい日本語を使うことが大切です。

最近は正しく敬語を使えない方が増えていると言われています。
普段使っている話し言葉に慣れていると、いざという時に正しい敬語が出てこないため恥ずかしい思いをするものです。
せっかく実力があると判断したのに、正しく敬語を使えないような人を採用しても会社としてマイナスイメージになるだけなので採用を見送るという結果になりかねません。
社会人として最低限のスキルとして身につけておきたい正しい敬語の使い方をマスターしましょう。

参考:間違えやすいビジネス敬語の実例50選【模範解答付き】

間違えやすい敬語とは

自分では正しい敬語のつもりで使っているのに、実は大きな間違いであることが多いものです。
常識のあるビジネスパーソンなら知っていて当たり前のことでも、普段は全く使わない言葉使いがすんなり出てこないため、恥をかいて失敗をすることが多いものです。

例えば、会社の上司が出張から戻ってきた場合は何と声をかけるのが正しいと思いますか?と聞かれて「ご苦労さまでした」と声をかけると答える方がとても多いです。
確かに丁寧な敬語のように聞こえますが、ビジネスの世界では一般的には立場が上の人に対して「ご苦労さま」と声をかけるのは失礼なことだと認識されています。
正しくは「お疲れさまでした」と声をかけるのが正解です。

失敗や感謝を伝える敬語の間違い

もうひとつ注意したいのが、仕事で失敗をしてしまった時に「すみません」「すいません」と謝罪をするのはNGだとされています。
「すみません」という言葉は元々「済まない」という言葉が丁寧な形となったものです。
日本語の表現は難しいもので、この言葉には謝罪する意味の他にも感謝や依頼をする時にも使われます。
物をもらった時に「すみません、ありがとう」、お願いするときにも「すみませんがお願いします」、謝る時にも「すみません、次から注意します」という使い方をするため、ビジネス上では「すみません、」という言葉を使うのは紛らわしくて誤解を招きかねない表現になるためNGとされています。
謝罪する場合は「申し訳ございません」が正しい表現で、感謝を伝える場合は素直に「ありがとうございました」で良いです。

電話応対での敬語の間違い

取引先の目上の方に電話を取り次いでもらう際などによく間違われるのが「○○部長様はいらっしゃいますか?」という言葉です。
ここで間違っているのは役職に対して様を付けていることです。
この場合は「部長の○○様はいらっしゃいますか?」と聞くのが正解です。

このように間違えやすい敬語がたくさんありますので、普段から注意して使うように心がけてください。